何かに夢中になっている様を表す比喩表現ではなく、
生物の【虫】の話です。
苦手な方は薄目で見るか、見ないでください。
害虫の被害にあわれた方に向けて
対処法や解決策をご提案することを目的としています。
ご理解をお願いいたします。
衣類を食べる虫がピアノにとって天敵です。
主にカツオブシムシ類とイガ類が代表的で、これらはピアノを食害します。
具体的には鍵盤の下のクッション素材に使用されている布や
ペダル周辺の布類は使用による摩耗もありますが、害虫による食害の場合は
摩耗による損傷をはるかに上回るスピードで劣化していきます。
他にもゴキブリやダニの住処にもなりやすいため、
様々な注意が必要です。
以下は、実際に被害にあったピアノの写真をご紹介します。
こちらの画像では赤い部品が食害されています。
元は綺麗なドーナツ状だった鍵盤下のクッションパーツ。
周辺に赤く粉状になっているのが、赤い部品を食べた虫の糞。
所々ポツポツ落ちている黒い粒はゴキブリの糞。
画像の下側に埃が溜まっているので、恐らくダニもいると思われます。
この状態のピアノに防虫剤を置くだけでは、根本的な解決にはなりません。
画像にはありませんが、ゴキブリの卵は目立たない壁面にへばり付いている事が多く、取り除くためには掴んで取り除くかエアーダスターの強力な風圧で吹き飛ばすなどです。
基本は防虫剤+調律時の掃除
防虫剤は効果に期限があるので、年に一度の調律の時に
調律師さんに新しい物に交換してもらいましょう。
香り付きや無臭タイプなど種類があるので、好みの防虫剤を設置してもらう事も可能です。
設置する場所によっては、ピアノの動きの邪魔になる事もあるので、
蓋を開けて投げ入れるなんて事の無いよう必ず調律師さんに相談して
ついでに内部の掃除もお願いしてみましょう。
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